員数主義とは、かつての日本帝国陸軍でまん延した「つじつま合わせ」のことです。これに似た用語に員数管理がありますが、これとは別物です。
手段が目的化することを員数主義といい、最近では監督官庁と民間企業の担当者がこの員数主義により行った、完成品検査の帳尻合わせが問題となりました。員数主義は「データ改ざん」の代名詞となっています。
バレなければ良いという暗黙の了解で、組織ぐるみで改ざんが長年にわたって行われたわけですから、ウソが発覚した際には、組織(企業)価値の低下や顧客に対しての損害は膨大になります。
過去1年をふり返っても、名だたる日本の名門企業がこの員数主義を悪名高いものにしており、日本のものづくりの経営基盤を揺るがす大事件に発展しています。これらの事件は、日本の経営者の良心と適性が試された不名誉な事件です。