金曜日, 11月 22, 2024
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朝型勤務【働き方改革キーワード】(赤津雅彦)

朝型勤務とは読んで字のごとく、朝に勤務することです。有名な商社で採用されて、この勤務形態が市民権を得ました。この場合の朝とは、通常の始業時よりも早い時刻に始業し、その分、就業時刻後の残業をせずに、定時で退社する働き方です。

メリットとしては、早朝に勤務するとで、通勤ラッシュを避けられ、時間が限られるので能率が上がり、総労働時間の短縮が行われるため、夕方からの電気代が節約されるだけでなく、健康経営やライフワークバランスにも寄与することがあげられます。

一方、朝型勤務がそぐわな場合は、デメリットになります。例えば、顧客との打ち合わせの時間が限られて、売り上げのための機会損失になることや、そもそも朝型勤務が家庭の事情で不可能な社員には向きません。また、朝型勤務だけでは完了しなかった業務がある場合、夕方からの業務が増えることもあり得ます。

朝型勤務を成功させるためには、無料の朝食を会社で提供し、会社の方で強制的に夕方からの残業を禁止することが必要です。

筆者は、シリコンバレーで朝型勤務を目の当たりにしました。多くの企業が早朝勤務を採用しますと、朝の通勤ラッシュが早朝5時頃から発生します。将来的には、ラッシュアワー緩和のために、そして国全体の生産性を上げるために、国や自治体がある程度関与して、集中する時間帯を緩和する等の施策が必要となるでしょう。


赤津雅彦(あかつ まさひこ)
賃金システム研究所🄬所長 賃金改革のプロ・プラチナ企業育成のマイスター🄬

主な著書:「新訂2版 賃金システム再構築マニュアル」、
「赤津雅彦の賃金改革キーワード」、
「伸びる組織のための人事・賃金基礎講座」等

(注)「プラチナ企業育成マイスター」は登録商標です。

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