
人事のプロになるために最も大切なのは自社の事業・組織・人を「知る」ことという。
著者は人事を「人を生かして事をなす」、つまり事業に偏った「搾取」や人に偏った「ぬるま湯」にもならず、一人ひとりが持ち味や個性を存分に発揮して働きながら、事業の推進やビジョンを達成するという、両者の実現に向けて葛藤し続ける仕事と定義する。
そのためには事業を知り、人事施策との繋がりを踏まえ、時には経営層が反対の意向でも自らの意見で施策を進めるといった経験も特徴の一つという。
「人事図書館」館長の著者が千人超の人事担当者との出会いで紡いだ知見を基に、孤独や葛藤に陥りがちな実務者へおくる実践の書。


