
パンやパスタなど食の多様化が進む一方、農林水産省の統計(年間消費量)から換算すると、日本人は一年間に一人あたり約1000杯のご飯を食べるとされる。
物価上昇が続く中、とりわけ米の急激な価格高騰は「令和の米騒動」と呼ばれ、より一層の関心を集める。米は食文化の枠を越え、自然と人・神様と命をつなぐ「結び目」に、また「新嘗祭」を例に国の安寧と五穀豊穣を祈願する由緒ある儀式として重要な役割を担ってきた。稲作の起源や店頭価格の舞台裏、備蓄米と新米・古米の定義、美味しい炊飯方法など、雑学も交え図解する。
改めて日本人にとって米が特別な存在である理由について思いを馳せたい。


