
著者は社会心理学を専門とする大学の准教授。学生がレポート提出の際、対照的な「先延ばし」と「前倒し」の行動傾向に着目。心理学的アプローチと最新の研究をもとに、そのメカニズムを解説する。
先延ばしは悪、前倒しは善か。大切なのは「早いか遅いか」ではなく、どんなプロセスでタスクと向き合うかを意識し、与えられたタスクと時間をうまくマネジメントすることにあるという。本書はそんな両者への固定観念に一石を投じる。
自分でやること、お願いすること、グループ内での役割を、著者が提案する協働型ToDoリストに当てはめる。互いに認め合う努力が重要であることに気づかされる。