
WTOによる健康の定義とは、肉体的・精神的・社会的に、すべてが満たされた状態をいう。
事業場での労働者の健康で快適な作業環境を目的に、指導・助言を行う医師として、著者は大手企業の産業医などの経験を活かし、現在はビジネスパーソンのための心療内科を開設。メンタル不調を背景とする休職は決して珍しくない。
職場では「休んだら白い目で見られる」と休職をためらう社員が多いが、会社はもっと合理的で、生産性向上のためにしっかり休むことを望む場合が多いと指南。復職に向けた休職中の過ごし方に、就業時間を意識することを推奨するなど、実践的なステップが興味深い。