座右の銘は「正しいを疑う」だと著者は語る。昨年4月から開催された、人気作家・真山仁氏による某私立大での講座を基に再構築し書籍化。
フェイクニュースが蔓延し、陰謀論が渦巻く現代。世の中の常識について「疑う力」を養うことの必要性を明示する。経済の停滞が続く日本における幸せ論。分断された民主主義。脱炭素社会に向けたエネルギー政策。ウクライナとロシアの戦争から考察する、正義と安全保障。明るい未来への一つとして、大人の若者への向き合い方など、採り上げられたテーマは様々だ。
世間の無責任な分断発言に対して、分断をつなぐことに民主主義の本質があるのだと改めて気付かされた。