■ 働く人を訪ねて OFFICE HOUR 第6回

東京・池袋にある働く障害者の労働組合「ソーシャルハートフルユニオン」。ユニオンの書記長に隈川真利さんが新たに就任した。名物書記長の久保修一さんの後を継ぎ、年間150件にのぼる労働相談に臨む。隈川さんの存在を知ってか、女性の相談者が増えたという。自身も精神障害者保健福祉手帳2級として、歯に衣着せぬ物言いで障害者に寄り添う隈川さんを訪ねた。
――労働相談に従事したきっかけは何ですか。
当時は運送の仕事をしていましたが、重い荷物を持てないことを理由にいじめや、セクハラにも遭っていたのがきっかけで相談に訪れました。 労働組合についてはよく分からなかったし、本当に助けてくれるのかと半信半疑でしたが、解決に導いてくれたのが興味を持ったきっかけです。
ユニオンを訪れていたある日、書記長だった久保の提案で女性の相談を受ける機会がありました。私を目の前に、これまで言えなかった悩みを打ち明けてくれて、泣き出しました。女性にしか言えないことってあると思うんですよね。この相談を受けた数カ月後、2020年から労働相談に従事することになりました。
私自身はADHDで、子どもたちも発達障害を抱えています。子どもたちと上手くコミュニケーションがとれるように、話の聞き出し方を勉強しなきゃと思ってたくさんの本を読みました。それがもう一つのきっかけで、現在の相談対応にも影響を与えています。
――相談を受ける中でのやりがいは何ですか。
相談者が笑顔になってくれることです。モヤモヤが晴れた時、パッと笑顔になるんです。
障害者に寄り添った対応をするが故に、時には相談者と正面からぶつかり合うこともあります。だけどその後は、電話をくれたりお菓子を持って訪ねてきてくれたり、不思議と私のことを好きになってくれるんです。 私が言っていることを理解してくれる人は、いずれは自分の成長を実感できる――。その時の相談者の笑顔を思い浮かべながら対応しています。
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