金曜日, 12月 5, 2025
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転職サイト投稿と名誉毀損 ICT・イノベーター事件(令和7・1・15東京地裁判決)

■具体的なのに真実性無く 名誉回復の必要性も高く削除命ずる

元従業員による転職サイトの掲示板への投稿を、会社が名誉毀損で訴えました。パワハラに基づいた「精神的な治療が長期間必要になる可能性」との投稿は、意見を述べただけと元従業員は反論しましたが、判決は損害賠償と削除請求を認めています。

■事件の概要

人材派遣業とITソリューション事業を行う会社が原告となり、退職した元従業員による転職サイト掲示板の書き込みによって名誉が傷つけられたとして、元従業員に損害賠償などを請求した事案です。

元従業員は令和元年8月1日に入社し、令和2年8月31日に退職。在職中、会社から何度か金銭の貸し付けを受けており、その際、会社代表者は使い道を確認する質問をしています。また、元従業員は睡眠時無呼吸症候群の診断を受けており、代表者が元従業員の体型に関して否定的な発言をしたことがありました。元従業員はこれらをパワハラだと訴えましたが、裁判ではパワハラには該当しないと判断されています。

元従業員は令和3年1月22日と10月26日に、転職サイトの掲示板に会社の口コミを投稿しました。その中には 社員に寄り添うと言っているが実際は全く違う旨の記載に続き、「パワハラ、独断と偏見が凝り固まっているため、場合によっては精神的な治療が長期間必要になる可能性も充分にある」という記述がありました。

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