中小企業庁はこのほど、中小M&A市場改革プランを公表した。M&Aへの警戒感が強い中小企業に、事業承継の選択肢にとどまらず、成長を実現する戦略的手段として重要性を訴える。
同プランでは、市場・譲り渡し側・譲り受け側とプレーヤーごとに、今後の施策の方向性を明示した。まず市場改革については、支援機関の業務内容・質の開示強化、M&Aアドバイザーの資格制度の創設を提案。また事業承継・引継ぎ支援センターの体制強化、適正な手数料の検討も促した。
譲り渡し側に関する施策としては、不安軽減のスキームの検討、取引相場の醸成を示唆。譲り受け側に対しては優秀な買い手の掘り起こし、M&A後の統合プロセスの支援を求めた。



