銀座・数寄屋橋の有名寿司店。著者の初来店はバブル景気前にまで遡る。老舗グルメガイドの元編集長が外食業界のジャンルを限定せず、美食生活40年に及ぶグルメ史と、コロナ禍を経て現在に至る食文化の変遷、東京グルメの未来と展望を語り尽くす。
食を文化的観点から研究・学問とする「ガストロノミー」、革新的調理手法を駆使する「イノベーティブ・レストラン」、確かな味覚と知識に加え、積極的に食べ歩く「フーディー」の登場。世界中を旅する彼らが費やす莫大な金額、物理的な移動距離、時間的概念に妥協はない。地方の食文化もインバウンド需要の波及は必至だ。
日本の日常に「美味い」が溢れている。