eラーニング進展で、労働者のリスキリングやキャリア形成の意識が高まるが、不正受講や転職といった懸念を払拭しきれない企業も多い。
リスキリングに取り組む企業の人材育成担当者に行ったKIYOラーニングの調査によると、eラーニングの活用目的は「リスキリング・自己啓発」が72.0%で最も多かった。スキルアップなどの効果を認める一方で、85.0%が「eラーニングに課題を感じる」と示唆。具体的な課題としては57.6%の「進捗把握・理解度の測定が難しい」、49.4%の「学習の理解に個人差がでやすい」が多い。
イー・コミュニケーションズがeラーニング研修導入企業から回答を得た調査では、55.3%が不正受講に「心配を感じる」とし、40.7%が読み飛ばし防止機能付きシステムを導入したり、受講内容の理解度を確認するテストを行うといった「対策をすでに実施」。さらなる不正受講対策として、68.3%はeラーニングの受講を監視できるAIソリューションに興味を示しており、企業が労働者の学びに全幅の信頼を寄せていないことを浮き彫りにした。
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