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立ち止まれる1冊を 山本直子さん(「ゆいぽおと」代表) ㊤

■おんな流 おとこ流~仕事を訪ねて~(61)

「そもそも立ち止まる人だった」と本との出会いを語る山本さん(2024年5月13日、名古屋市東区で)

名古屋市東区のひとり出版社「ゆいぽおと」の山本直子さん(67)は19年間で、113冊の本を世に送り出してきた。(井澤宏明)

ジャンルは「人生・暮らし」「旅・趣味」「社会」「歴史」「健康」「環境・教育」など多岐にわたる。一人ゆえに企画会議もなく、どんな本を作ろうと自由なのだが、ブレない指針が必要だと頭をひねって考え出したのが次の編集方針だ。

「ゆいぽおとでは、ふつうの人が暮らしのなかで、少し立ち止まって考えてみたくなることを大切にします。(中略)長く読み継いでいってほしいこと、いま残さなければ時代の谷間に消えていってしまうことを、本というかたちをとおして読者に伝えていきます」

出版した本の末尾に添えられているこの方針には、山本さん自身の読書体験が反映されている。

「なぜ勉強しなきゃいけないの」「なぜ結婚しなきゃいけないの」「結婚したら、なぜ仕事を辞めなきゃいけないの」――。人生の折々に「立ち止まる人だった」という山本さんは、そのたびに本屋に駆け込み、出会った本を糧に「折り合い」をつけて生きてきた。

例えば、独身だった20歳代半ばに「ちくさ正文館書店」(昨年7月閉店)で見つけたのが『<家族>ってなんだろう』(ますのきよし著、現代書館)だ。著者はこんなことを提唱していた。

「少しとっぴにきこえるかもしれませんが、四時間労働を基準にしたらどうでしょうか? これで男も女も働くことになれば、社会の総労働時間は変わらないし、共働きでも充分子育てと両立させることができます」

親から「年ごろになったら結婚するのは当たり前」という価値観を押し付けられ、「家族って何」と思い悩んでいた山本さんにとって「目から鱗」だったという。

■ひとり出版社創業

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