厚生労働省はこのほど、健康に配慮した飲酒に関するガイドラインを策定し、公表した。
過度な飲酒により、急性アルコール中毒やアルコール依存症、生活習慣病、肝疾患、がんなどの疾病の発症に加え、運動機能や集中力の低下といった行動面のリスクが増大すると指摘。摂取量(ミリリットル)にアルコール濃度、アルコール比重(0.8)を乗じて求める「純アルコール量」に着目した飲酒を呼びかけた。
純アルコール量の1日当たりの目安に関し、男性40グラム以上・女性20グラム以上で生活習慣病のリスクが高まると明記。また20グラム以上、ビールで換算すると500ミリリットル入りのロング缶1本で、大腸がんの発症の可能性が高まる研究結果があると注意喚起している。