月曜日, 5月 6, 2024

自閉スペクトラム者の生き方を考えよう(深沢孝之)

新・働く人の心と体の心理学 第59回 著者:深沢孝之

前回、精神医学や臨床心理学の世界では、自閉スペクトラム症の特徴を持つ人たちを、障害とか病気を表す「症」を取って「自閉スペクトラム」とだけで呼ぼうという動きのあることを紹介しました。我々心理業界人や当事者の中には、自閉スペクトラム症をASD(Autism Spectrum Disorder)と呼ぶことや、D(disorder)を取ってASという言い方もします。ここには、「誰もが多かれ少なかれ、何らかの発達特性を持っているものであり、病気や障害となるのは状況次第」という考え方があります。

そうはいっても ASの人もASDの人も、生きづらさを抱えていることは珍しくないし、「何とかしたい」と願っている人も多くいます。かといって、「普通になろう」「普通にさせよう」と思うことはあまりよい考えではないでしょう。むしろ、ASの一風変わった特性をどう生かすかに注目するべきだ、という考えが今は主流です。一般の人から見たら、「変わったところ」「浮いてしまうところ」に宝が眠っているかもしれないので、それを大事にしようということです。もちろん、最低限の社会的常識やマナーは誰であっても身につけるべきです。ただ、世間一般の常識を押し付けたり、空気を読めないからと否定したりしないことです。

では、どうしたらよいのでしょうか。もう少し具体的で、ASの人が ASらしくなれる「生き方」を考えてみたいと思います。

■歴史の偉人から学べるか

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