性的マイノリティに対する理解を広めるために、いわゆる『LGBT理解増進法』が6月に紆余曲折の末、施行された。にもかかわらず法案の文言や中身を巡って、当事者や支援団体から「むしろ差別する側に配慮している」など批判が飛び出す始末だ。
経済産業省で勤務するトランス女性職員のトイレ使用訴訟は、職員勝訴の最高裁判決で注目を集めた。社会的な性別移行もさることながら、医学的な性別移行の難易度はさらに険しいとされる。
LGBTに限らず、誰もが有する一人ひとりの人権と尊厳、多様性を尊重しあえる社会に期待したい。入門書として自身の不見識を知らしめてくれたお奨めの一冊。