コンピュータ技術が働き方をさらに変えつつあります。生成AI(ジェネレーティブAI)は、コンピュータが学習したデータを元に、新しいデータや情報をアウトプットする技術のことです。これまで人間が実施していた「考える」や「計画する」をAI、つまりコンピュータが実行し、アイデアやコンテンツを生み出すことが可能になりつつあります。
ここで大事なことは、コンピュータが学習したデータの中身です。すでに間違ったデータがネット上で広がっていれば、AIは間違った答えしか出しません。試行錯誤を繰り返す内に、答えの精度は向上しますので、「コンピュータが人間を超える」のは時間の問題だという意見も確かにあります。
しかし、筆者が生成AIのひとつのChatGPTを使った限り、現段階では、まだ正確さでは劣るようです。生成AIを過信するのは危険かもしれません。ただし、プログラム言語を作成する場合や、日本語を海外の言語に翻訳する際に、時間効率があがるという経験をしました。
生成AIの得意分野とそうでない分野を見極めることと、使う側もある程度の基礎知識がないと、生成AIに失望することもあるでしょう。しかし、仕事に対する新しいアイデアをだすためのツールとしては使えそうです。ただでさえ仕事の効率が低い日本の職場で、生成AIを仕事のツールとして使いこなす余地は、今後も広がることでしょう。