2022年に監督指導した自動車運転者使用事業場の労働基準関係法令違反率が、前年比2.0ポイント増の83.0%と2年連続で悪化に転じたことが、厚生労働省の調べでわかった。業種別では「ハイヤー・タクシー」が同1.7ポイント増の83.0%、「トラック」が同1.6ポイント増の82.8%、「バス」が同12.3ポイント増の76.4%と3業界揃って悪化した。
改善基準告示違反率も、同0.5ポイント増の53.8%と2年連続で悪化。「トラック」が同0.3ポイント増の58.1%、「バス」が同11.6ポイント増の40.7%、「ハイヤー・タクシー」が同4.7ポイント増の30.3%といずれも悪化しているが、コロナ禍からの回復途上で、特に「バス」の違反が増えている実態がみてとれた。