水曜日, 2月 21, 2024
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神宮外苑再開発に反対広がる 超高層ビル建設し樹木を伐採

■イチョウ並木に枯損懸念

東京都心の憩いの場やスポーツの拠点として市民に長く親しまれてきた明治神宮外苑の風景が、超高層ビルの建設と100年にわたってはぐくまれた樹木の伐採で一変することになりそうだ。(臺宏士・ライター)

再開発される区域は、東京都新宿区と港区にまたがる17.5ヘクタールに及ぶ。2021年に開催された「東京五輪・パラリンピック2020」の主会場となった新国立競技場の建設のため、東京都は建物の高さを15メートルに制限してきた風致地区に指定された神宮外苑での規制を大幅に緩和。22年にも一部で重ねて緩めた。小池百合子都知事が今年2月に認可した再開発計画では、伊藤忠商事が東京本社ビルの建て替えとして38階建て(190メートル)、三井不動産が40階建て(185メートル)の超高層ビルを建設。今年3月に始まった神宮第二球場の解体に伴って9月から始まる高さが3メートル以上の樹木の伐採では、今ある1904本のうち、保存されるのは886本にとどまる。観光名所ともなっている4列のイチョウ並木は残されるものの、ベーブ・ルースも戦前の日米野球で活躍した現在の神宮球場が近接して建て替えられるため、専門家からは枯損を懸念する声が上がっている。

■三井不動産など4者

明治神宮外苑の再開発は、今年3月、神宮第二球場を安藤ハザマが解体工事することから始まった

約3490億円を投じる大規模な再開発を進めるのは、三井不動産と伊藤忠商事に加え、独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)と土地の大部分を所有する明治神宮の4者。都は18年に「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくりの指針」を策定し、36年の完成を目指すという。

2棟の超高層ビルに加え、高さ80メートル(18階)を備えた三井不動産の複合棟と同60メートル(14階)の神宮球場(ホテル併設)、現在の神宮第二球場の敷地への建て替えとなる屋根付きのラグビー場(秩父宮ラグビー場)の高さも55メートルあり(収容人数は4割減の1万5000人)、47メートルの高さの新国立競技場も含めて神宮は森に代わって高層建築物が林立することになる。

その一方で、高校野球の熱戦の舞台となるなど市民に親しまれた神宮第二球場、ゴルフ練習場、軟式野球場、フットサルコート、バッティングセンターはいずれも廃止となり、16年に耐震等の工事を終えたばかりの神宮球場と軟式野球場の跡地には2カ所の芝生広場が整備される。会員制の神宮外苑テニスクラブは外苑の別の場所に移転して営業を続けるという。

■坂本、村上氏も反対

青山通り(国道246号)から聖徳記念絵画館までの約300メートルの道沿いには左右二列ずつ計4列のイチョウ並木が続く。事業者は保存を表明しているが、新神宮球場の外壁は約8メートルに迫り、杭は地下40メートルまで打たれることから枯損が懸念されている

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