土曜日, 7月 19, 2025

創造的に生きるための“ルール”(加藤綾佳 人事図書館運営スタッフ)

■人事図書館発・人事労務キャリアの先を読む⑬

加藤綾佳(かとう・あやか)
人事図書館運営スタッフ
▶国内外のベンチャー企業でSE、通訳、マーケティング、経営企画など他分野で実務経験を積んだ後、2020年頃からコーポレート業務や人事業務を担当。

人事図書館
▶人事領域の図書館であり、同時にコワーキングスペース利用、相談も可能な東京・人形町にある施設。2024年4月1日から運営を開始し、日々様々な勉強会、セミナー、読書会などが行われている。

複数の会社で人事の仕事をするなかで、わたしが大事にしている仕事観に「性善説で組織をまわすカルチャー」と、「シンプル、最小限、誰にでも分かりやすく平等なルール」があります。

性悪説を前提にメンバーを統制・管理する組織カルチャーでは、メンバーを監視する人を監視する人、さらにその人を監視する人とコストが増大していきます。メンバーを「信じて任せる」マネジメントを通じて、柔軟でフラットなコミュニケーションを重視するのが「性善説で組織をまわすカルチャー」です。

一方、ルールをつくるときに重視するのはシンプルかつ最小限であること。一つルールをつくったら、一つか二つ廃止するくらいの意識を持っています。その上で、必要性や実用性などをつくる側の視点だけでなく、使う側の視点で、職歴や職種、役職、性別、家族構成、居住地などに関わらず、できる限り平等なルールを心がけています。

完全に全員の視点に立つことは不可能ですが、大事なポイントは、メンバーと日ごろから関係性を構築できていると、ルールの導入や変更の際にも理解が得られやすくなる、という点です。

ルールはトップダウン的な決定事項ではなく、組織にいるメンバー一人ひとりが創造的に生きる・働くためのものだということを、日常のコミュニケーションや採用面接の際など様々なタイミングで伝えています。

■ルールの“使い方”とは

『ルール?本 創造的に生きるためのデザイン』菅俊一・田中みゆき・水野祐 著/フィルムアート社/2024年

ルールは私たちの捉え方や使い方次第で、人を縛るものにも、自由を与えるものにもなる――そうした観点でルールを捉え直した書籍が「ルール?本 創造的に生きるためのデザイン」です。

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