犯罪を対象とした学問に、刑法学・刑事訴訟法学・犯罪学・刑事政策学(犯罪対策学)などがある。刑法とは犯罪と刑罰に関する法典を意味する。なぜ社会にはルールが存在して、刑罰は何を目的としているのか。
犯罪行為から量刑に至るまでの、長く曲がりくねった道のり。犯罪論を起点に、順に処遇論、量刑論を展開する。裁判にて懲役が言い渡された受刑者を社会から隔離するだけでなく、改善更生と社会復帰、更に再発防止を目標に、様々な処遇を刑務所で執り行う重要性と、処遇論による理論的、かつ実践的な考察に期待したい。
刑法学の入門書として、犯罪・刑罰・量刑を考える際に参考にしたい一冊。