著者が提唱するベーシックサービスとは、教育・医療・介護・障がい者福祉など、誰もが必要とする基本的サービスを無償化する新たな社会保障の枠組みである。
現金給付を旨とするベーシックインカムとの違いを要約。財源確保には消費税率の大幅引き上げが不可欠とする刺激的な発言の一方で、必要なサービスをすべての国民が等しく受給することで、最終的には所得格差が縮小すると解説する。
貧しい家庭環境で育った自身の体験談から「運とカネ」任せではない社会システムの変化を見据える。愛する価値のある国を自分たちの手で作りたい。多くの批判に心が折れかけてもなお、ただならぬ覚悟が胸に響く。