日曜日, 4月 21, 2024

Re: 会社を辞めたがっている部下への対応(山本晴義)

■Dr.山本 18万件のメール相談から読みとく働く人のメンタルヘルス④

Q 会社を辞めたがっている部下への対応【40代男性、営業職】

以前は真面目で仕事ができ人当たりも良かった部下ですが、最近遅刻やミスが増え、取引先からクレームが来ることもあります。昼食を1人で取ったり、ちょっとした雑談にも加わらなくなりました。

いつも体調が悪そうにしています。話を聞いてみたところ、「皆に迷惑をかけていることはわかっている。仕事を辞めて田舎で農業でもしようと思う」と話していました。

職業選択は個人の自由ですし、辞めたいという人間を無理に引き止める必要もないような気がしますが、どうすればよいでしょうか?

Answer

山本 晴義(やまもと・はるよし) 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
▶1948年東京生まれ。72年東北大学医学部卒、医学博士。東北大学医学部附属病院などを経て、98年から現職。2000年に始めた「勤労者こころのメール相談」は23年間で相談件数17万件に達する。日本医師会認定産業医。日本心療内科学会評議員。

ミスが増える、人付き合いが悪くなる、といった変化は、周囲の人が気づきやすい、うつ病をはじめとする精神疾患の症状といえます。精神疾患によって判断力が低下したり、ネガティブ思考に陥ります。また、元々は真面目で責任感が強いタイプの方が多いので、何もできない自分を責め、周囲に迷惑をかけているからと退職や離婚を考えることも少なくありません。

ただし判断力の鈍った状態で大きな決断をすることは避けるべきです。そのため上司としては、「個人の問題だから会社を辞めたければ辞めればよい」と突き放さず、「今はきちんとした判断ができる状態ではないから、良くなってから考えてみたら」といったアドバイスを行い、大きな決断を避けるように勧めることが必要でしょう。

話をする際に役に立つ精神医学の考え方に「疾病性」と「事例性」というものがあります。「疾病性」とは症状や病名に関することで、専門家が判断する分野です。対して「事例性」とは、実際に起こっている客観的事実であり、周囲がその変化に気づくことができるものです。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

既存ユーザのログイン

seven + twenty =

   

「労基旬報」メールマガジン

*厳選されたニュースで労働行政の動きをチェック
*人事・労務の実務テーマで記事ピックアップ
*先進企業事例と業界トレンドの今が分かる
*注目の裁判やイベント情報なども随時掲載
(月3回配信、無料)

購読者Web会員登録

「労基旬報」本紙ご購読者の方は、こちらからご登録ください。

人気記事