朝日新聞連載企画を書籍化。
発達障害とは、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD・SLD)の3つに大別されるが、何をもって障害とするのか。学校生活や職場環境、家庭内の日常にすら生きづらさをかかえる彼らと、日々を接する周囲の理解とサポートを好例として紹介する。
国連で採択した障害者権利条約に「合理的配慮」がある。彼らが社会で生きやすいように、柔軟なルール変更や平等な機会の確保、社会側の障壁の排除を求める一方、提供側の過重な負担にならない範囲で、各自の希望する配慮を提供することが重要とされる。やがて障害は個性へと認知されるだろうか。