輪廻転生とは、現世と来世の繋がりを意味する宗教的概念の一つであり、人は何度も生死を繰り返し新しい生命に生まれ変わることを意味する。この概念が暗示する、死後を生きるとはどのような生き方なのだろう。
著者が記憶する幼少期の感覚や少年期の戦時体験、死んだ愛猫・タマとの会話に三島由紀夫、瀬戸内寂聴、アンディ・ウォーホルら著名人とのエピソードを織り交ぜ、世界的アーティスト・横尾忠則ならではの独自の死生観、宗教観、哲学論を奔放なまでに語りつくす。
「死後生を知れば自殺などできない」「人間は未完のまま生まれて未完のまま死ぬ」等々、あなたは輪廻転生を信じますか。