木曜日, 11月 21, 2024

Re: 人に会うのが億劫です(山本晴義)

■Dr.山本 18万件のメール相談から読みとく働く人のメンタルヘルス

Q 人に会うのが億劫です 【40代女性、事務職】

以前は社交的で、職場の同僚と食事に行ったり、友人と買い物を楽しんだり、積極的に出かけていました。ただ最近、人に会うのが億劫になり、外出そのものを面倒くさく感じてしまいます。電話やメールさえ嫌になってきました。

毎日の仕事や家事に追われていることが原因なのか、他に何か原因があるのか、自分でもわからなくなっています。このままでは良くないと思いつつも、人と関わることがどんどん難しく感じられ、仕事や家事が手につかないことも少しずつ増えてきています。自然に元の状態に戻るものでしょうか。それとも、うつ病か何かなのでしょうか?

Answer

山本 晴義(やまもと・はるよし) 横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
▶1948年東京生まれ。72年東北大学医学部卒、医学博士。東北大学医学部附属病院などを経て、98年から現職。2000年に始めた「勤労者こころのメール相談」は23年間で相談件数17万件に達する。日本医師会認定産業医。日本心療内科学会評議員。

おつらいご様子、伝わってきます。人に会うのが億劫になった、以前できていたことができなくなったというのは、「うつ状態」のときにあらわれる症状です。また女性の場合、更年期障害の一つとして「うつ状態」になる人が多いとも言われています。

「うつ状態」と聞くと、イコール「うつ病」と考えがちですが、そういうわけではありません。ストレスになる出来事があったり、疲れていてやる気が起きないのはある意味自然な反応です。無理せず休養を取り、趣味や運動の時間で心身をリフレッシュさせ、通常の状態を取り戻していきましょう。しかし、何週間経っても「うつ状態」が変わらず、仕事や家事が手につかないなど、生活に支障が出ているなら心配です。

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