法定の仕事と育児の両立支援制度について、働く男性500人の58.4%が「利用したことがない」と回答したことが、このほど連合の調査でわかった。
利用しなかった理由を尋ねると、「取得できる職場環境ではなかった」が42.5%で最も多くなり、以下に続く23.3%の「所得が下がる」、16.8%の「制度があるのを知らなかった」などを大きく上回った。職場環境を課題にあげた者に、なぜそう思ったかを問うと、46.0%の「代替要員がいなかった」、37.1%の「職場の理解が少なかった」、27.4%の「自分にしかできない業務を担っていた」の順で多くなっている。
一方、制度の利用率をみると、「育児休業」が25.4%、「出生時育児休業」が11.0%などとなっている。
既婚・事実婚の女性に自身のパートナーが出生時育休を取得したかを問うと、「取得した」は15.2%にとどまった。自身またはパートナーが取得した出生時育休の期間は、35.2%の「1週間~2週間未満」、29.7%の「1週間未満」、23.4%の「3週間~4週間」、11.7%の「2週間~3週間未満」の順で多かった。