今年の夏休みに行う2025年3月卒、現在の大学3年生向けのインターンシップから、「5日以上」などの要件を満たせば学生情報の活用が可能になる。来年の採用選考から合否判定にも利用できるとあって、対応を急ぐ企業もある一方で、採用ルールを守らない企業も少なくない。
会員企業275社が今年1~2月に回答した経団連の調査で、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターン」の実施予定を問うと、37.2%が「すでに実施している」と回答した。「今年度から実施予定(検討中含む)」の19.0%と合わせると56.2%と半数以上の企業が質の高いインターンの実施意向を示唆。さらに16.4%が「24年度以降に実施予定(検討中含む)」と回答し、合計した72.6%と7割超が学生情報の活用に前向きなことがわかった。
他方で、インターンと採用選考の関係について、すでにルールは形骸化しているとの見方が大勢を占める。
リクルートの「就職白書2023」によると、23年3月卒の採用を行い、かつインターンを実施した企業1075社の82.4%が「内定者に自社のインターン参加者がいた」と回答。うち35.6%は「結果的に内定者に参加者がいた」としたが、それを上回る46.6%が「採用を目的として実施している」と臆することなく本音を明らかにしている。
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