■新・働く人の心と体の心理学 第56回 著者:深沢孝之
この度、本連載が書籍化されました。2011年1月に最初の連載「働く人の心と体の心理学」がスタートして、その間中断が2年あって、2017年4月に「新」を頭につけて装いを新たにすることもなく再開しました。トータルで10年にもなります。メンタルヘルスとか心理学といかいわれる領域について、その時々の時事問題も絡めながら、私なりの視点から書き続けてきました。積み重ねると、それなりの分量になるものです。
本のタイトルは、『実践 心と体のアドラー心理学』、電子書籍での出版になります。やわらかい印象のイラストの表紙がステキです。中身は、17年4月から22年7月までの記事を本紙編集部が整理、抽出、再編集してくれたものです。
Amazonなどの書評や読者から寄せられた感想では、「わかりやすい」と概ね好評のようです。本書は、ワークエンゲイジメントやうつ病からの回復、発達障害の理解の仕方、自殺対策、タイムマネジメントなど職場のメンタルヘルスに関するものから、コロナ禍におけるメンタルヘルスの諸問題、青年期から成人期、老年期に至る心の発達のプロセスについて説明しています。アドラー心理学だけでなく、発達心理学などいろいろな心理学を参照しています。
電子書籍が一般に普及したのは2000年代以降のようですが、当時私は「やはり紙の本の方がよい」と思い、あまり利用してきませんでした。しかし最近は、地元の書店にはなく、紙でも手に入りにくい本を求める時などに使うようになりました。何より、老眼が進んだ目には、字が拡大できてよいです。本書も時代に合わせての出版といえます。
本紙読者の方にはいつか読んだ記憶がある内容かもしれませんが、改めて読み直していただき、お役に立てていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
■コロナパンデミックが終わって
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