金曜日, 12月 5, 2025

交流を届ける出張人事図書館(浅賀桃子 人事図書館運営スタッフ)

■人事図書館発・人事労務キャリアの先を読む⑰

浅賀桃子(あさか・ももこ)
人事図書館運営スタッフ
ITコンサルティング会社人事等を経て2014年独立、人事労務コンサルティング、キャリア・メンタルヘルス支援を行っている。24年4月~人事図書館運営に携わる。

人事図書館
人事領域の図書館であり、同時にコワーキングスペース利用、相談も可能な東京・人形町にある施設。2024年4月1日から運営を開始し、日々様々な勉強会、セミナー、読書会などが行われている。

今年4月にスタートした「出張人事図書館」は、人事図書館スタッフが日本各地を訪問して人事の最新トレンドと実践的な知識を届ける取組みです。

背景には、首都圏外の地域から寄せられた「なかなか採用できない」「人が定着しない」「交流が限定的」「最新情報やノウハウにアクセスしにくい」といった声がありました。

4月の大阪開催を皮切りに、福岡・愛知・広島・静岡・高知・北海道・徳島の1道1府6県で開催。共通プログラムとして「人事の歴史を学び、これからの役割を考える」セミナーを実施しました。

クイズ形式のワークや「これから」と「いま」を整理するセッションに、参加者から「地方と都市で悩みは変わらない」「歴史や適応性・一貫性の話が刺さった」など感想が寄せられました。

■広島・高知での出会い

各地では地域オリジナルのセッションも実施。例えば私が訪問した広島では、参加者が“おすすめの人事本”を紹介し合い、本を介して自社の採用や組織づくりを語り合いました。

「普段出会えない人事担当者と話せた」「紹介された本を読んでみたくなった」「他社のリアルな取組みを知れた」といった声や、セミナー内容には「実践的で、すぐに取り入れたい」とのコメントも。本を介して互いの経験や悩みを共有する時間が、人事同士の“つながり”を育てる手応えを感じました。

高知では「地元ならではの課題と人事の工夫」をテーマに、高知出身で東京の企業で人事を務めるメンバーと、約25年ぶりにUターンしたメンバーがファシリテーターとなり、参加者と共にディスカッション。「自社の取組みを見直すヒントになった」「他社の人事と交流でき、ネットワークづくりのきっかけになった」「悩みを共有し解決の糸口が得られた」といった感想が寄せられました。

高知の「出張人事図書館」で話す筆者。参加者から「ネットワークづくりのきっかけになった」など感想が寄せられた

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