
脳細胞の一つ、脳と免疫に重要な働きをする「グリア細胞」が本書のメインテーマだ。
著者はグリア細胞について大学で脳科学を研究する。近年の研究から身体で起きる様々な炎症(感染症など)が脳に影響を及ぼし、グリア細胞の働きを阻害することで、精神・認知面での不調へと繋がる可能性について示唆。「脳―免疫相関」の視点から「脳の免疫細胞」とされるグリア細胞の役割とそのメカニズムについて丁寧に解説する。
温熱療法やサウナの効能、疲労感や炎症を伴わない適度な運動、積極的な抗炎症作用のある食品摂取と腸内細菌叢のバランス改善。腸脳相関を考慮して、個人で出来る免疫ケアを心掛けたい。


