
ハラスメント対応から公益通報まで、社内窓口の設置が法律で義務付けられているものの、実際に機能させることは簡単ではない。
本書はハラスメント相談対応を中心に、対応フローの設計から相談者との接し方、事実確認、認定・処分・是正など事後対応まで実践的に解説。労務管理と精神保健双方の専門家である著者の現場経験から、窓口担当者の人選やヒアリングでの要点、記録の作成や外部専門家の活用まで、対応の実務が解像度高く描かれる。
絶対的な正解のない苦労の多い仕事だが、組織を守る防波堤にもなりえ、相談者の心を救うこともできるという。「相談者を裏切らない」窓口対応に向けて、心強い一冊。


