金曜日, 12月 5, 2025
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社員全員が組織課題を担当 西尾硝子鏡工業所の「持続可能プロジェクト」

ガラスの精密加工を手掛ける西尾硝子鏡工業所(東京都大田区、従業員数20人)は、「健康経営優良法人」や「東京サステナブルワーク企業」など第三者機関による認定を取得し、情報発信やブランド力向上に役立てている。小規模ながら並行した複数の認定取得や働きやすい環境づくりの背景には、社員全員がいずれかの社内プロジェクトに参加する「持続可能プロジェクト」の仕組みがあるという。西尾智之社長は「顧客や求職者に選ばれる企業ブランドを支えるのは、技術力であり風通しの良い社風であり、いずれも“人”が原点です」と力を込める。

西尾智之社長

■1チーム3~4人で

長い目でみた会社の課題をテーマにし、社員全員がチームに分かれて取り組む同社の「持続可能プロジェクト」の概要を下図にまとめた。


1チーム3~4人、男女ともに参加し部署をまたいだメンバー構成とするなど、組織の多様性やコミュニケーションを促進する点が重視されていることが分かる。

 「5人以上だと、人によってはミーティングで一言も話さないケースもあります。3~4人であれば全員が必ず自分の意見を言うし、それが社内の制度や外部認証など明確な形になっていくことが大事です」(西尾さん)

毎月1回以上のミーティングは、業務時間内に1時間と決めてメリハリをつけて実施。「プロジェクト手当」も支給している。

テーマは現在、「健康経営」「BCP」「環境整備・生産性革新」「SDGs」の4つ。例えば「環境整備・生産性革新」で近年力を入れているのは、タブレット端末を活用した生産管理DXだ。先進的に取り組む企業の技術者を講師に招き、サービスベンダーとも協働しながら体制の構築を進めている。

 「実は以前にも導入を試みたのですが、経営側で一方的に進めたこともあって使い勝手が悪く失敗しました。今回は時間がかかっても良いので、実際に現場で使用する社員たちの声を集め、みんなが納得できるシステムにするためにもプロジェクトで進めています」

「SDGs」チームでは、東京都が持続可能な働き方を進める企業を登録する「東京の未来の働き方推進事業」(みらワカ)に取り組み、残業削減や年休取得率向上などの「取組宣言」を公表(右表)。働き方の改善に向けて社会保険労務士など専門家の派遣も活用し、今年2月に登録を果たした。


■アウトプットの場を

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