労働条件サイトで電子申請　36協定など手続負担軽減

■就業規則の本社一括届出も可能

厚生労働省は労働条件ポータルサイト「確かめよう労働条件」を改修し、機能を大幅に拡充した。就業規則、時間外労働・休日労働に関する、いわゆる36協定、１年単位の変形労働時間制に関する協定の電子申請による届出を可能にするなど、手続負担を軽減した。従前までのｅ―Ｇｏｖからの電子申請と比較すると、特に一括届出の利便性が格段に向上。厚労省は局長通達を発出し、労働条件サイト経由の就業規則届などの本社一括届出を可能にする旨も明確にしている。

厚労省が設置・運営する労働条件ポータルサイト「確かめよう労働条件」の改修で、電子申請機能を追加。書面やＣＤ―ＲＯＭなどの電磁的記録媒体、ｅ―Ｇｏｖからの電子申請に限定していた協定の届出手続だが、より簡易な方法を新たな選択肢として示し、企業側の事務負担を軽減した。

労働条件サイト経由で電子申請が可能となるのは、就業規則や36協定、１年変形協定の届出。現時点で３つの届出に限るが、電子申請様式作成支援ツールで手続が簡単に行えるようになる。

まず本社と支社で協定などの内容が異なる場合であっても、一括して届出できる機能を新たに搭載。ｅ―Ｇｏｖ申請は内容が異なる事業場ごとに届出作業を行う必要があるが、内容が同一の事業場ごとにまとめて届け出ることや、作成した数種類の内容の異なる届出を一括して届け出ることを可能にしている。