土曜日, 4月 5, 2025

答えのない問いとコーチング(春日駿哉 人事図書館運営スタッフ)

■人事図書館発・人事労務キャリアの先を読む⑩

春日駿哉(かすが・しゅんや)
人事図書館運営スタッフ
▶教育やHRTechスタートアップを経て2023年に独立。ライフコーチとして約200名に900時間のコーチングを提供。国際コーチ連盟認定PCC。

人事図書館
▶人事領域の図書館であり、同時にコワーキングスペース利用、相談も可能な東京・人形町にある施設。2024年4月1日から運営を開始し、日々様々な勉強会、セミナー、読書会などが行われている。

人の主体性に働きかけるコミュニケーションの手法であるコーチングは、例えば上司と部下との1on1など職場のマネジメントや、組織開発の分野でも活用が広がっています。

コーチングの特徴を表すのによく使われる言葉として、「引き出す」と「一緒に考える」の2つがあります。どちらも間違いではないのですが、そのニュアンスの違いを深く掘り下げることで、コーチングの本質を浮かび上がらせている書籍があります。『新 コーチングが人を活かす』(鈴木義幸 著)です。本書を導きとして、コーチングの可能性を考えてみたいと思います。

『新 コーチングが人を活かす』鈴木義幸 著/ディスカヴァー・トゥエンティワン/2020年

想定外の成長へ

一般的にコーチングは、人の持つ力を「引き出す」コミュニケーションというイメージが強いと、僕自身プロコーチとして活動するなかで感じています。しかし本書は、「引き出す」という言葉を使うとき、「答えは相手のなかにすでにあるという前提に立っている」と指摘します。

例えば、コーチが目の前にあるりんごを指して「これはなんという名前ですか?」と尋ねるのは、“りんご”という明確な答えがあり、相手がそこに自力で辿りつくためのコミュニケーション、つまりトレーニングになってしまいます。もちろん、それが悪いわけではありません。ただ、引き出す側と引き出される側に二分化されるあり方は、コーチングとは似て非なるものでしょう。

では、「一緒に考える」とはどういうことでしょうか。

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