木曜日, 2月 20, 2025
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「働きがいのある会社」2025年版ランキング100社が発表

2025年版ランキングを発表するGPTW Japanの荒川陽子代表(2月12日、都内で)

「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行うGreat Place To Work Institute Japan(働きがいのある会社研究所、東京都港区、以下GPTW Japan)は12日、2025年版のランキングベスト100を発表した。従業員と経営層との信頼などを構成する5つの働きがい要素を測定する国際的な評価基準に基づくランキングを毎年発表しており、今年の企業規模ごとのトップは大規模から順に、DHL Express(大規模部門)、アチーブメント(中規模部門)、あつまる (小規模部門)だった(下図)。日本における調査参加企業数は前年から4社増の657社となっている。




「働きがいのある会社」(GPTW)調査は、約150カ国、1万社超が参加する世界最大規模の働きがい調査(本部米国)。アンケート項目と評価基準は各国共通で、日本ではリクルートマネジメントソリューションズの子会社であるGPTW Japanがライセンスを受け、調査を実施している。

調査は「働きがいのある会社」について、5つの重要な要素があるとする。従業員とリーダーとの間にある信頼を構成する「信用」「尊重」「公正」に加え、従業員と仕事の関係性を表す「誇り」、従業員とチームの関係性を表す「連帯感」の5つだ。

これらの要素に基づく60問の選択式設問や2問の自由記述式設問に、従業員などが無記名で回答する「働く人へのアンケート」に基づいて「働きがいスコア」を数値化し、平均スコアが一定水準を超えた企業を「働きがい認定企業」として発表。さらに企業文化や方針、人事施策などを尋ねる「会社へのアンケート」の結果をあわせて総合的に判断し、特に働きがいの水準が高い上位100社を「働きがいのある会社」ランキングとして発表している。日本におけるランキングは今回が19回目の発表で、2025年版調査は23年7月から24年9月までの期間を対象に調査を行った。

直近2年間の調査結果(24年版、25年版)を比較し、特に改善した設問の一覧が以下の表だ。


報酬の改善に加え、経営・管理者層と従業員との信頼醸成に向けたコミュニケーション促進の取組みが進められていることが窺える。また「仕事に行くことを楽しみにしている」(仕事への誇り)の設問への肯定回答率は、これまでの調査でも全設問中最低水準で、他国での調査結果と比べても低い傾向があったが、今回調査では改善の兆しがみられている。

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