月曜日, 2月 3, 2025
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転んでもただでは起きない(山本圭子)

■連載:人事考現学(著者:山本圭子 法政大学法学部講師)

自宅周辺は下町で、かつては工場も建ち並ぶ地域だったこともあり、まだ周辺には工場も残る。自宅のはす向かいに道路標識等を商う企業がある。資材置き場を兼ねた広い敷地の一角で、新社屋の建設工事が始まったのが一昨年だ。工事に伴って、大型車両の出入りや、道の片側にしかない歩道が閉鎖されたりしていた。

昨年末の最後の授業からの帰宅時の夕刻のことである。ようやく歩道の工事が終わっていたので、歩道を通り、自宅側に道を横断しようとしたところ、工事でできた不規則な段差に左足を取られ、車道に四つん這いに転倒した。

両膝をしたたかにアスファルトに打ち付け、リュックが肩越しに頭上に吹っ飛んだ反動で、肩から首に痛みが走る。しばらく地べたに這いつくばっていたが、なんとか立ち上がり、牛歩で自宅に。負傷して5日後、あの段差に危険箇所を知らせる蛍光黄色と黒のトラテープが貼られた(遅いよ、まったく!)。

整形外科に行くと、受付で「交通事故か、労災ですか」と聞かれる。「通勤災害です」というと、診察券とカルテに「労」と書かれた。事務員が労災保険の説明をしてくれる。「授業で教えているから分かります」といったら笑われた。

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