日本の3倍休んで成果は1.5倍と副題に掲げているように、限られた時間で最高の効率を発揮しているドイツの働き方に、商社マンとしてドイツ在住17年の著者が迫る。
ドイツ人の働き方を見て、愕然とし、「その時の衝撃は今でも忘れられません」と著者。終業間際には一斉にデスクを片付け、17時にはオフィスから人が消える。デスクの上は毎日新品のよう。長期休暇が当たり前なのに仕事は回り、何より、給与水準は高い。労働生産性は日本の1.5倍である。
短い時間でいかに成果を出すのか。そのためのドイツ人の働き方研究である。その答えは「シンプル」に要約される。シンプルがなぜ効率を生み出すかを探る。