木曜日, 10月 24, 2024
ホーム新刊紹介【新刊紹介】『労働法はフリ...

【新刊紹介】『労働法はフリーランスを守れるか』橋本陽子 著

『労働法はフリーランスを守れるか――これからの雇用社会を考える』橋本陽子 著/筑摩書房/新書判272頁/2024年3月/1012円(税込)

フリーランスやギグワーカーについて、欧米の法や判例がどう扱って来たかを概観できる。

著者が研究を開始した30年前は規制緩和の時代で、労働者を自営業者化することでコストを削減しようという動きが問題になっていた。ドイツ労働法の研究者となり、海外法を学んだ視点でフリーランス新法を見る。

ドイツの法学者ヴァンクの見解も引用されている。「法律学における概念には、すべてその反対概念がある。法規範の適用とは、『あれかこれか』の二者択一的な判断であるからだ。労働者の反対概念は自営業者であり、自営業者とはいえない者が労働者である」。

フリーランスとは何かを問いながら、労働法を考える。

「労基旬報」メールマガジン

*厳選されたニュースで労働行政の動きをチェック
*人事・労務の実務テーマで記事ピックアップ
*先進企業事例と業界トレンドの今が分かる
*注目の裁判やイベント情報なども随時掲載
(月3回配信、無料)

購読者Web会員登録

「労基旬報」本紙ご購読者の方は、こちらからご登録ください。

人気記事