20代の社会人495人から回答を得た学情の調査で、入社研修の有無や充実度について「意識する」は92.9%、「その企業の志望度が上がる」は93.3%に達する。若年層の関心の高まりは疑いようがなく、人材確保に向けて「学び」や「キャリア形成」の支援に多くの企業が重点を置く。
旭化成(東京都千代田区)は昨年6月から、新入社員の成長を同期同士の繋がりで9カ月間かけて支援する「新卒学部」を導入している。前半の4カ月間はアドベンチャーゼミ・プロフェッショナルゼミなど会社側が用意した4つのゼミから、キャリアの価値観や志向を踏まえて1つのゼミを選択して同期とともに学習。一方、後半の5カ月間はサステナビリティやDX、女性のキャリアなど、各自が学びたいテーマでゼミを立ち上げる。目標設定から、講師を招いた勉強会の開催など企画運営まで実行することで成長が実感でき、実際に学習時間が導入前より3.5倍増加するといった主体的に学ぶ習慣が身につく効果が出ている。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。