■徳島84円上げ、秋田が最低額
厚生労働省は8月29日、47都道府県の全ての地方最低賃金審議会が2024年度の地域別最低賃金の改定額を答申したと発表した。引上げの目安は一律50円だったが、84円の引上げに踏み込んだ徳島県を含む27県が目安を上回り、全国加重平均は前年度比51円増の1055円に上昇。最高額の東京都1163円に対する最低額の秋田県951円の比率は同1.6㌽増の81.8%に改善し、人材流出の危機感から地域間格差の縮小が急速に進んでいる。
中央最低賃金審議会が7月25日に、A・B・Cランク一律で50円とする引上げの目安を提示。地方最低賃金審議会の審議の結果、最低賃金の全国平均は目安より1円高い同51円増の1055円と過去最高を更新した。
都道府県別の答申をみると、Aランク6都府県を含む20都道府県が目安通り50円を引き上げた。一方、Bランク14県とCランク全13県の合計27県が目安を上回る引上げを決断。23年度の24県より多く、人材流出の危機感が高い地方ほど大幅な引上げに踏み切った。
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