「もしトラ」が「ほぼトラ」の現実味を帯びた矢先、トランプ前大統領に暗殺未遂事件が起こる。11月の米・大統領選挙で再選を目指したバイデン大統領は、その数日後に撤退を表明し、残された任期は職務を全うすると強調した。
本書では著名な6人の専門家が大統領選挙を分析。分断され二極化する米・民主主義の先行き、移民、中絶、宗教、ウクライナ戦争やパレスチナ問題など多様な観点から考察する。さらに事件後の新たな視点を加味すると選挙に及ぼす影響は必至だ。経験済みとはいえ、迫る「もしトラ」への日本の対応力に期待したい。
4年ごとの大統領選挙に思う。不可思議で理不尽な選挙制度だと。