企業の新卒獲得競争が激化するなかで、2024年卒大学生の採用では「対面」回帰がより鮮明になった。ただ採用プロセスへの大学生の参加率が低下するなど、「タイパ(タイムパフォーマンス=時間対効果)」を重視する昨今の若者の特徴が垣間みえた。
就職確定先の主な活動プロセスについて、オンラインとの併用も含めた24年卒の対面参加率をみると、「企業説明会(個社)」が49.0%、「1次面接」が26.9%、「最終面接」が71.9%となった。1次面接こそオンライン化が定着した感があるが、増減幅は順に23年卒比5.9㌽増、同0.9㌽増、同9.0㌽増といずれも上昇。特に最終面接は最後の見極めの場となるだけに、多くの企業が対面での実施に舵を切っている。
大学生のプロセスごとの参加社数の平均値をとると、24年卒の活動の傾向がはっきりと表れる。「プレエントリー」が同2.86社減の28.12社、「個別企業の説明会・セミナーの参加」が対面で同0.10社減の5.27社、Webで同2.47社減の12.28社、「エントリーシートの提出」が同3.31社減の12.71社、「適性検査・筆記試験を受ける」が同1.58社減の8.81社、「採用面接」がWebで同1.31社減の7.78社と減る一方、「採用面接」が対面で同0.12社増の4.76社、「内定・内々定を取得」が同0.09社増の2.61社と増えた。
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