時間外労働の上限規制の適用が、4月1日に迫る。特に自動車運転事業では、長時間労働の是正で輸送能力が低下し、収入減によるドライバー不足にも波及する「物流の2024年問題」への警戒感が高まるなかで、新たな企業努力が始められている。
キリングループロジスティクス(東京都中野区)は物流24年問題への対策として、まず輸配送戦略を強化する。運賃については、20年比で10.3%引き上げるとともに、貨物の重量ベースからトラックの車型ベースの算出方法に切り替え、ドライバーの安定的な収入を確保。また550キロメートル以上の長距離輸送については、鉄道や船舶での輸送に転換するモーダルシフト、または中継拠点で貨物を積み替えるバウンド輸送に変更し、集車力の向上を図る。
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