人事労務管理に関する規則や行動、成り立ちなどを、若手研究者が解説。それを編著者の4人がエビデンスとなる材料(マテリアル)を図示し、100のトピックにまとめた。
トピックは評価や報酬、能力開発といった不変なものから、多様な就業など現在進行形のものまで網羅。一つのトピックは1~2頁とコンパクトだが、定義や事例も盛り込んでおり、初学者の教科書として十分耐え得る内容となっている。
例えば、最近よく耳にする「エンプロイアビリティ」。5つの構成要素を掲げ、コミットメントを高めると同時に、転職の可能性も広げてしまうとの指摘には大いに納得した。
人事労務管理の「いま」を余す所なく俯瞰できる好著。