■マクロ経済スライド発動で0.4%抑制
厚生労働省はこのほど、2024年度の年金額について、前年度比2.7%増と2年連続でプラス改定すると発表した。3.3%のプラス改定を行った1992年以降約30年で、最も高い引上げ幅を記録している。
物価変動率がプラス3.2%となり、名目手取賃金変動率のプラス3.1%を上回ったため、新規・既裁定者ともに名目手取賃金変動率を用いて改定する。加えて、物価と賃金が揃ってプラスとなったことで、5度目のマクロ経済スライドが発動。名目手取賃金変動率のプラス3.1%から、スライド調整率のマイナス0.4%を減じ、24年度の年金改定率はプラス2.7%となった。
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