1970年代、日本では若者を中心にフォークソングが隆盛を極めていた。ブームの最中、72年には誰もが口ずさむヒット曲が誕生した。『学生街の喫茶店』、その歌詞の中に彼の名前は登場する。
ボブ・ディランは2016年に歌手として初の『ノーベル文学賞』受賞者となり、世界中からの多くの称賛は記憶に新しい。代表曲『風に吹かれて』『ライク・ア・ローリング・ストーン』などにみる、ディランの世界的影響力が図らずも証明されたのだ。
音楽鑑賞もいまやサブスクが主流で、入手も手軽になった。彼の音楽的ルーツを訪ねて、イヤホンを駆使する彼を知らない若い世代への入門書としてお奨めしたい。