2025年春季賃上げ労使交渉の集計結果がこのほど出揃った。24年と同様に賃上げ率は4~5%のレンジに収まったが、大企業と中小企業の規模間格差が縮小傾向にあることを裏づけた。
賃上げ率を規模の小さいほうからみると、まず連合の最終集計で「300人未満規模」が前年比0.20㌽増の4.65%、「300人以上規模」が同0.14㌽増の5.33%とともに上昇した。集計可能なベースアップ分も順に同0.33㌽増の3.49%、同0.12㌽増の3.72%。24年春と傾向が異なり、25年春は小規模ほどベアを含めて賃上げに前向きだったことがわかる。

一方、500人で企業規模のラインを引く経団連の最終集計では、「500人未満規模」が同0.34㌽増の4.35%と上昇したが、「500人以上規模」は同0.19㌽減の5.39%に低下。
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