■ 働く人を訪ねて OFFICE HOUR 第3回

東京・立川の米澤裕美さんの仕事場には、AIが描いた絵が飾られている。長時間労働と子育ての傍ら、試験勉強をして2014年に社労士資格を取得。「現場を想像できる会社員の経験」が社労士としての強みと胸を張る。24年には結婚相談所を併設。人事労務担当者と結婚希望者の感情に寄り添い、サポートする米澤さんを訪ねた。
――現在の仕事内容について教えてください。
社会保険労務士として、顧問企業様からの人事労務に関する日々のご相談に対応しながら、労務に関する執筆活動なども行っています。結婚相談所も併設しており、「働くこと」と「生きること」の両面から、その方らしい人生をサポートできればと願っています。
――結婚相談所を併設する社労士事務所とは珍しいですね。
働くっていうところで今、社労士として関わっていますけれども、その方の人生においても、何かご相談に乗れるところがあればいいなと思い、2024年に併設しました。相乗効果を実感する場面はまだありませんが、私としては労務相談を機に「実はこういう人がいる」といったお話がいただけるといいなと。会社の中で出会い探しに悩んでいる方がいらっしゃったときに、結婚相談所をやっている社労士がいるとご相談をいただくといった導線ができるといいなと思っています。
――これまでのご経歴を教えてください。
新卒から19年間、IT機器メーカーの営業部でインサイドセールスや業務改善チームの統括リーダーをやっていました。
業務改善は、残業の縮減が目的でしたが、その過程では他部署の人たちの感情にもすごく目を向けていました。感情を意識しないと調整もできないし、業務改善によりルールが変わる時も、単に「こう変わります」と伝えると反発されることもありました。そのためメールだけではなく事前に電話を一本入れ、感情を交えて伝えるようにしていました。また世界観を合わせて伝えることで、前向きに受け止めてもらえるよう努めました。
――社労士を目指した転機は何でしたか。
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