厚生労働省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故後に作業に従事した男性が発症した結腸がんを労災認定したと発表した。事故後の作業従事者の労災認定は合計15人となり、うち白血病が7人、咽頭がんと甲状腺がん、肺がんが2人ずつ、真性赤血球増加症が1人で、結腸がんは初の認定となった。
電離放射線障害の業務上外に関する検討会が6月30日に「業務上」と判断したのを受けて、東京労働局三田労働基準監督署が7月4日付けで労災認定した。
男性は福島第一原発で、作業現場を巡回する施工管理業務に従事。放射線業務の従事期間は約9年2カ月間にのぼり、被ばく線量は約105マイクロシーベルトに達していた。



